電子マネーが乱立する世の中

カテゴリ: その他 / 公開日: 2007年5月29日(火曜)00:07 / 投稿者: Tom Goodsun
正確には昨日、セブンイレブンで使える電子マネー「nanaco」がサービスを開始した。
これは電子マネーとしては後発の方だろう。
既に大手と言ってもいい「Edy」が世に広まっている。
使える場所は様々だが、サークルKサンクス、ampmなどのコンビニ、タクシーなどの交通機関、関西空港やショッピングモールなど、Edyを導入している場所は多い。また、NTT DoCoMoから広まったEdy機能付携帯電話「おサイフケータイ」の出現で、Edy利用者は増えている。

また交通機関で言えばJR東日本のSuicaJR西日本のICOCAJR東海のToica関西私鉄各社のPiTaPa、それにPASMO
同じくこれらのカードも提携コンビニ・ショップで電子マネーとして使える。


そもそも今ある電子マネーシステムを支えているのは非接触型ICカードとという技術で、カード内に仕込まれたコイルに磁気をあて、電気を発生させ、ICに記録・演算などをさせるというもの。すべてのICカードはSONYの開発した「FeliCa」という技術の上に成り立っている。このFeliCaが最初に導入されたのは実は香港。「オクトパスカード」として、主にバス、鉄道、船などの交通機関で一元的に使えるものでした。


とまぁ、技術は一緒なのに今のところそれぞれのカテゴリー内でも互換性がないものもあり、乱立が激しく「汎用性」という部分を欠いたICカードがたくさんあるわけ。特にセブンイレブンの例で言えば、独自のICカードではなくEdyも使える仕組みを用意する必要があったと思う。Edyの汎用性は、今のところいいほうだと思うし、何より利用者にとってやさしいサービスとなったであろう。
ようは「Edy機能付」が重要なことである。だからおサイフケータイは発展しているのである。

「nanaco」を企画した人は、こうなることも予測できたはずなのにどうして独自路線に走ったのだろう。しばらく考えてみたいと思う。