いとこ・ムラタセイコ現る
京都に本社を構える村田製作所。JR東海道本線の長岡京駅の目の前にあります。そこで作られた世界を瞠目させた技術。「ムラタセイサク君」
補助輪なしで自転車をこぐことができるロボット。そのデザイン、私はかなり気に入っています。
秋分の日、そのいとこ(という設定)のムラタセイコちゃんが発表された。
自転車ではなく一輪車でバランスを取るムラタセイコちゃんの開発費は約3000万円、半年で開発したらしい。ムラタセイサク君よりもコストがかかっているのだが、バランスをとるためのジャイロセンサーを2個搭載しており、ちゃんと前後に車輪を動かし、バランスをとるという。これもまたデザインがいい。
ちなみにムラタセイサク君も改良され、より倒れなくなったらしい。
この青果物自体は直接何かの役に立つわけではないのだろうが、そこで得られたデータや技術に価値がある。その成果としてムラタセイサク君やムラタセイコちゃんが存在しているのだろう。
村田製作所の発表を見て初めて知ったのだが、ちゃんと夢とか特技とかというキャラクタ設定がされている。抜け目がない。ちなみこれって非売品ですよね。でも携帯連動とかいろいろと機能がついている。
改めて思う。奥が深い。
これは技術もさることながらデザインにもこだわっている。見た目だけのデザインでは意味がない。駆動部分がその能力をちゃんと発揮できるように(邪魔にならないように)デザインし、さらには物理的(重量的)なバランスも考慮しなければならない。技術がすごくてもアピールするための外見という部分で人は判断してしまう。第一印象の7割が見た目といわれるように、それを担うデザインというものは常にエンドユーザーに近い場所にある。しかし比率で言うと、技術のほうがすごいのは言うまでもない。つまり、どっこいどっこいだ。
関連リンク
村田製作所 ムラタセイサク君
村田製作所 ムラタセイコちゃん
村田製作所 ムラタセイコちゃん開発日記