coLinuxのネットワーク設定
coLinuxをベースにFedoraをインストールできました。ですが、よく考えてください。例えばcoLinuxを使ってローカルな(内部的な)ウェブサーバーを作りたいとか、これからも多くのセットアップをしていくことを考えると「Cooperative Linux console」では若干使いにくいです(個人的な意見かも知れませんが)。なのでcoLinuxをLAN内に公開したいと思います。
そこで発生する問題はいっぱいあります。まずマシン一台にLinuxをインストールすると、マシン自体がLANカード(NIC)を持つことになるので、無意識のうちにネットワークに参加でき、インターネットにも接続することができます。詳しく説明するとネットワークの説明になったしまいますが、各コンピュータにはIPアドレスと呼ばれる3桁4つつづりの固有の番号が割り当てられます。これはネットワーク内で一意でなければなりません。でないと、ネットワーク内の機器は自分自身や他のコンピュータを特定することができないのです。この場合、仮想化されているLinuxもネットワーク内では1台のマシンとして認識されなければいけません。ですが物理的にネットワークにつながっているのはWindowsがインストールされているマシンで、その上にLinuxが仮想マシンとしてインストールされています。これをWindowsのLANを介してネットワークに参加させるようにします。そのために使うのがWindows上で用意されている「ネットワークブリッジ」という方法です。ちなみにこの場合、Windowsはホスト(host:宿主)といわれます。
勘のいいかたならなんとなくイメージできるでしょうが、すでにネットワークに参加しているWindowsと仮想化されたLinuxにネットワークの橋(ブリッジ)をかけ、ネットワークに通じるように設定します。多くの人がご家庭で以下のようなネットワーク図になっているかと思います。図内のIPアドレス(192.168.0.*)は一般的なサンプルです。ちなみにアイコンはICONSPEDIAから拝借しました。
ちなみに、ネットワークブリッジする前にcoLinuxのネットワークがどうなっているのかというと、rootでログインして「ifconfig」というコマンドを打ってください。Windowsで言うところのipconfigですが、そんなコマンドないよといわれたら「/sbin/ifconfig」するか「whereis ifconfig」でifconfigコマンドまでのパスを確認してください。「inet addr」というのが割り当てられているIPアドレスですが、ルーターからの自動割り当てがないため、LAN内のIPアドレスと表現方法が異なっているはずです。Windows上でコマンドプロンプトを開き「ipconfig」で確認してみてください。
ネットワークブリッジの作成方法ですが、以下の図がその設定です。「スタート」>「設定」>「コントロールパネル」>「ネットワーク接続」を開きます。ちなみに私のPCは設定がいろいろと入り組んでまして、名前とかが若干異なるのはご勘弁を。
設定が終わったら、念のためLinuxを再起動させます。rootでログインした状態で「reboot」コマンドを実行してください。
再起動後IPアドレスが付与されているか確認します。まず、Linuxにrootでログインします。ifconfigコマンドを実行します。「inet addr」欄がLAN内で使われているIPアドレスと同じかどうか確認してください。そして、「ping www.google.co.jp」 というコマンドを実行します。すると、「64 bytes from jp-in-f99.google.co.jp(66.249.89.99)~」みたいな行が延々と返ってくると思います。Windows(DOS)のPINGコマンドはすぐに切れてくれますが、Linuxは切れてくれません。ほかのコマンドやDOSでもそうですが途中で中断するときはCtrl+Cを押します。この場合もこれをして下さい。
いま何をやったかというと、インターネットにつながっているかを確認したのです。PINGコマンドはIPアドレスまたはドメインに対し、存在するかどうかを調べ、存在していたら、例のように「** bytes~」と返ってきますが、存在するのに応答がない場合(Request time out)や存在しない場合(Destination unreachable)などの場合は、自身のNICもしくはネットワーク、または相手のネットワーク等に異常があることがわかるコマンドで、Windows(DOS)にも存在します。