Fedoraを使えるように設定する
fedora.conf
#デフォルトのカーネル kernel=vmlinux #ディストリビューションのディスクイメージ cobd0="c:\Program Files\coLinux\Fedora.img" #スワップ領域のディスクイメージ cobd1="c:\Program Files\coLinux\swap.img" #カーネルのルートデバイス root=/dev/cobd0 #カーネルの引数 ro #初期ブート時に必要なファイル initrd=initrd.gz #メモリサイズ(単位MB) mem=256 #ネットワークの設定 eth0=tuntap
インストールが終わると「C:\Program Files\colinux\」というフォルダができています。この中にcolinuxの本体やディスクイメージが格納されています。ここに設定ファイルとかを作っていきます。
まずすることはその設定ファイルの作成です。同じフォルダに「example.conf」というのがあります。それをコピーして適当に「fedora.conf」とかにリネームします。このファイルにはcoLinux用のメモリサイズや使用するディスクイメージ、スワップ領域、ネットワーク設定を記述していきます。コメント(注釈)の部分を除いて以下のように記述しなおします。
ディスクイメージ(*.img)へのファイルパスはお使いの環境に合わせて変更してください。メモリサイズも変更できますが、基本として、64、128、256・・・いった具合に2の2乗単位で設定してください。ネットワーク設定は「tuntap(TUN/TAP)」というものを使います。これはソフトウェアでネットワークカード用意しているものです。
ここまで設定が終わったらもう一息です。次は起動する仕組みを用意します。同じフォルダに「*.bat」(バッチファイル)があると思います。これをテキストエディタで開いてください。これに以下の一行を追加して保存します。
start-Fedora-.bat
colinux-daemon.exe @fedora.conf
同じフォルダ内のcolinux-daemon.exeという実行ファイルをfedora.confという設定で実行するというものです。
ここまで設定し、バッチファイルをダブルクリックして実行します。すると図のようにLinuxが実行されるはずです。最終的に「localhost login:」などと表示されていればひとまず成功です。この画面はWindowsで言うところのWelcome画面のパスワード入力のようなものです。
ここで少し使い方をマスターしておきましょう。
まずインストール直後の状態は「root(ルート)」というユーザーしか存在しません。これはスーパーユーザーといって、システム上のすべての操作ができるWindowsでいうところの「Administrator」見たいなものです。「localhost login:」の状態で「root」と入力してEnterキーを押すとログインできます。
Linuxは基本的にコマンドで操作するOSです。もちろんGUIも提供されていますが、それも基本的にはコマンドを視覚的なものに置き換えているだけです。
そこでファーストステップとして、セキュリティ上問題のあるrootのパスワードなしログインをパスワードありに変えたいと思います。以下のコマンドを入力します。
$ passwd root
passwdコマンドはこのあとにスペースとパスワードを変更するユーザー名を記述します。パスワードを入力してくれみたいなメッセージが出てくるので、新しいパスワードを入力します。ちなみに入力しても「*(アスタリスク)」とかは表示されないので、慎重に入力しましょう。
パスワードが設定できたら「exit」コマンドまたはCtlr+Dでログアウトします。もう一度ログインして、パスワードが求められるか確認しましょう。次はネットワーク設定をしていきます。