WindowsでLinuxを用意するには

カテゴリ: WindowsでLinux環境を作ろう / 公開日: 2011年1月23日(日曜)14:39 / 投稿者: Tom Goodsun

では実際にWindowsでLinuxを用意する手順をご紹介していきましょう。

まず、前の記事でも述べたように、今回はマシン1台をLinuxにするのではなくWindows上で擬似的にLinuxを用意します。いくつか種類があるのですが、代表的な方法は以下の3つでしょうか。

  • Cygwin(「シグウィン」って読むのだと思うのだけれど・・・)
    LinuxのファイルシステムをWindows上で動作するようにDLLなどをかましたもの
    http://www.cygwin.com/
  • Cooperative Linux(「coLinux」と呼ばれています)
    マシンにLinuxをインストールするのと同じような感覚で使えます。
    http://www.colinux.org/
  • VMware(「ブイ・エム・ウェア」。バーチャルマシンといわれています)
    残念ながら実績がないので、調査中ということで、、、
    http://www.vmware.com/
Windows上でLinuxを実現するソフトウェア

まぁどれがいいとかは個人差があると思いますが、CygwinというのはあくまでWindowsをベースに擬似的にLinux的な環境を手に入れるもので、Linuxとしてはだいぶ物足りない感じがします。でも、Windowsのツールとして使うと便利なことがたくさんあります。今回ご紹介するのは2つ目のCooperative Linux(以下、「coLinux」)を使った方法です。Windowsにあまり依存しない、しかもWindows上に擬似的なLinuxマシンがいるかのようにLAN内からもアクセスすることが可能なので、とても便利です。さまざまなLinuxを入れることは可能ですが、インストールがとてもややこしいので、coLinuxがデフォルトで提供しているFedoraのディストリビューションを使います。

メリット デメリット
  • バーチャルではあるがLinuxの環境を構築できる
  • Linux用のパッケージファイルのインストールが可能
  • 1台のPCにつきIPアドレスを複数使うことになるので、IPアドレスの割り当てに制限がある環境では困難
  • Windows上で動くため常時起動には向かない(ハード的な面でホストPCの影響を受ける)

 

ほんとにちなみにですが、Cygwinのアンインストールでお困りの方は、まずレジストリからCygwin関係のキーを削除してから再起動してCygwinのディレクトリを消すと警告なしで消えますよ。詳しいやり方は検索してもらったほうがいいですが、大体やり方が逆ですね。私はこれで解決しました。