義務教育にLinuxが使われる日
つい1週間くらい前ですか、大阪府箕面市が市立小中学校全20校にLinuxベースのOSを搭載したPCを導入することが発表されました。
導入といっても職員室の室内LANシンクライアントシステムとして導入される。シンクライアントとは、クライアントである端末に最小限の処理をさせ、ほとんどをサーバー側で処理させるという集中管理型のネットワークシステムですね。
中古のPCにEdubuntuというUbuntu系統のLinuxをインストールするみたいです。Linuxと聞くと難しそうなイメージがしますが、GUI機能をメインで使うので、Windowsとほぼ同じ感覚(とは言っても操作勘はWindowsとMac並みに異なりますが)で使えます。生徒対象ではないですが、この試みは面白いですね。
世の中ではWindowsが一般的ですが、OS、ソフトをボリュームライセンス(企業や団体などを対象に複数のマシンにインストールできるように通常とは別に用意されているライセンス形態)で購入して、ハードを何十台、何百台と購入し、さらには構内ネットワークや共有資源(プリンタなど)などのインフラを整備することを考えれば、今回のEdubuntu+中古PCはかなりのコストダウンになっているのではないかと思います。肝心のサーバーにお金がかかるでしょうが、同じ構成でWindowベースで作るよりはいいんじゃないでしょうかね。しかも低スペックマシンでも動かせるので、マシンの収集にも困らなさそうですね。
もちろんEdubuntuはフリーウェアで無償で手に入りますし、マイクロソフトの筆頭ソフトウェアであるOfficeもOpenOfficeというフリーのものが使えます。それにくわえてEdubuntuというくらいですから学校教育向けの機能がついてます。Edubuntuの公式サイトのスクリーンショットを見ただけですが、数式を組んだり、元素記号表やそれにリンクされた元素の情報参照など。シンクライアントなので、カリキュラム管理などもできるみたいですね。
まぁ生徒向けに提供できるようになればまた面白いんでしょうけど、パソコンとしてなうならWindows、コンピュータとしてなうのならEdubuntu(Linux)って感じでもいいじゃないんですかね。