ユーザーの追加とOpenSSHの設定
Linuxのインストール後にしなければならないことは、まずユーザーを作成します。まぁ最高権限者であるrootで作業してもかまいませんが、あまりなんでもできる環境というのもどうかと思うので、ここは一つウェブ開発専用のユーザーというのを作りましょう。Linuxサーバーではウェブ用のユーザーをwebmasterとつけるのが慣例となっています(特にこれにこだわる必要はないですが)。まずはrootでログインして、ユーザーwebmasterを作りましょう。
※CUI環境でお使いの方へ
Linuxはパスワードを入力してもWindowのように●で表示してくれません。入力するときは気をつけてください。
ユーザーの追加なんですが、こちらを見てください。コマンドは以下の通り
$ adduser webmaster $ passwd webmaster Changing password for user webmaster. New UNIX password:
このユーザーにちゃんとログインできるか確認しましょう。
$ su - webmaster Password:
プロンプトに[webmaster@localhost]と表示されていればひとまず成功です。exitコマンドでログアウトするかCtrl+Dを押しましょう。
次にSSHの設定ですが、CentOSとかだったらインストールされているので、設定するだけです。以下のコマンドで設定ファイルを開きます。
$ vi /etc/ssh/sshd_config
最低限の設定項目は以下の通りです。以下のように設定を変更または追加してください。
PermitRootLogin no PermitEmptyPasswords no PasswordAuthentication yes
以下のコマンドを実行して、自動起動設定をします。
$ chkconfig sshd on
SSHを再起動しましょう。
$ /etc/init.d/sshd restart Stopping sshd: [ OK ] Starting sshd: [ OK ]
ここまで設定すれば、後はWindows側から設定が可能です。そのままWindowsから接続テストをしましょう。
SSHサーバーに接続するソフトをSSHクライアントといいます。いくつかあるのですが、PuTTY、TeraTerm、Poderosa、変わったところではCygwinというのを使ったりします。どれも使い方は大体同じです。
まずLinuxのIPアドレスを確認しておきましょう。以下のコマンドを実行してください。
$ ifconfig eth0 Link....inet addr: 192.168.11.xxx...
表示される結果のinet addrというのが、Linuxに自動割り当てされているIPアドレス。Windows上でSSHクライアントを開き、接続先にこのIPアドレス、ポートは22を指定し、接続します。ルートログインはSSHの設定で拒否していますので、作ったwebmasterでログインしましょう。
ログインできたら、問題なく設定できています。ちなみにrootユーザーになるにはsu -というコマンドを使います。suコマンドは別のユーザーにログインするコマンドです。ハイフンをつけると新しい設定を読み込みます。
※コンソールが文字化けする
今のLinuxは文字コードがUTF-8に設定されています。SSHクライアントの文字コード設定を確認してください。UTF-8に対応していないと閲覧できません。
それとコンソールの設定ファイル、bashファイルの設定を正しくしてください。ユーザーごとに設定をする場合は/home/ユーザー名/.bashrcファイルを、グローバルの設定を変更する場合は、/etc/bashrcを編集します。ここにはログイン時に実行するコマンドなどを記述します。
exportコマンドを使って、環境変数LANG(言語を設定するための項目)を英語にしておきましょう。日本語も使えますが、文字化けの原因となり、設定ミスの原因になるので、文字化けが起こりにくい英語にします。上記ファイルの一番下に以下の行を追加します。export LANG=Cこの設定をすぐに反映させるには以下のコマンドを実行します。$ source /etc/bashrc (または/home/ユーザー名/.bashrc)