ユーザーの追加とOpenSSHの設定

カテゴリ: Web Linux - Linuxウェブ環境を簡単準備 / 公開日: 2011年1月23日(日曜)15:14 / 投稿者: Tom Goodsun

Linuxのインストール後にしなければならないことは、まずユーザーを作成します。まぁ最高権限者であるrootで作業してもかまいませんが、あまりなんでもできる環境というのもどうかと思うので、ここは一つウェブ開発専用のユーザーというのを作りましょう。Linuxサーバーではウェブ用のユーザーをwebmasterとつけるのが慣例となっています(特にこれにこだわる必要はないですが)。まずはrootでログインして、ユーザーwebmasterを作りましょう。

※CUI環境でお使いの方へ
Linuxはパスワードを入力してもWindowのように●で表示してくれません。入力するときは気をつけてください。

ユーザーの追加なんですが、こちらを見てください。コマンドは以下の通り

$ adduser webmaster
$ passwd webmaster
Changing password for user webmaster.
New UNIX password:

 

このユーザーにちゃんとログインできるか確認しましょう。

$ su - webmaster
Password:

プロンプトに[webmaster@localhost]と表示されていればひとまず成功です。exitコマンドでログアウトするかCtrl+Dを押しましょう。

次にSSHの設定ですが、CentOSとかだったらインストールされているので、設定するだけです。以下のコマンドで設定ファイルを開きます。

$ vi /etc/ssh/sshd_config

最低限の設定項目は以下の通りです。以下のように設定を変更または追加してください。

PermitRootLogin no
PermitEmptyPasswords no
PasswordAuthentication yes


以下のコマンドを実行して、自動起動設定をします。
$ chkconfig sshd on

SSHを再起動しましょう。

$ /etc/init.d/sshd restart
Stopping sshd:                                             [  OK  ]
Starting sshd:                                             [  OK  ]

ここまで設定すれば、後はWindows側から設定が可能です。そのままWindowsから接続テストをしましょう。
SSHサーバーに接続するソフトをSSHクライアントといいます。いくつかあるのですが、PuTTY、TeraTerm、Poderosa、変わったところではCygwinというのを使ったりします。どれも使い方は大体同じです。
まずLinuxのIPアドレスを確認しておきましょう。以下のコマンドを実行してください。

$ ifconfig
eth0        Link....inet addr: 192.168.11.xxx...

表示される結果のinet addrというのが、Linuxに自動割り当てされているIPアドレス。Windows上でSSHクライアントを開き、接続先にこのIPアドレス、ポートは22を指定し、接続します。ルートログインはSSHの設定で拒否していますので、作ったwebmasterでログインしましょう。

ログインできたら、問題なく設定できています。ちなみにrootユーザーになるにはsu -というコマンドを使います。suコマンドは別のユーザーにログインするコマンドです。ハイフンをつけると新しい設定を読み込みます。

※コンソールが文字化けする

今のLinuxは文字コードがUTF-8に設定されています。SSHクライアントの文字コード設定を確認してください。UTF-8に対応していないと閲覧できません。
それとコンソールの設定ファイル、bashファイルの設定を正しくしてください。ユーザーごとに設定をする場合は/home/ユーザー名/.bashrcファイルを、グローバルの設定を変更する場合は、/etc/bashrcを編集します。ここにはログイン時に実行するコマンドなどを記述します。
exportコマンドを使って、環境変数LANG(言語を設定するための項目)を英語にしておきましょう。日本語も使えますが、文字化けの原因となり、設定ミスの原因になるので、文字化けが起こりにくい英語にします。上記ファイルの一番下に以下の行を追加します。
export LANG=C
この設定をすぐに反映させるには以下のコマンドを実行します。
$ source /etc/bashrc (または/home/ユーザー名/.bashrc)